公益財団法人 朝日ウッドテック財団

財団についてAbout Foundation
奨学金事業Scholarship Programs
研究助成事業Research Grant Programs
奨学金事業
卒業生の声
当財団の奨学生として卒業された方の声を紹介しています
宇佐見 太市さん
深甚なる謝意
私は、大阪教育大学大学院修士課程2回生の1975年度に、本奨学会の一期生として奨学生に採用していただきました。初代理事長・海堀寅一氏の旧制浪速高等学校(現在の大阪大学)時代の恩師・五島忠久先生が当時、大阪教育大学教授で、本奨学会の理事を務めておられ、五島先生の推薦により私は奨学生としての恩恵に浴しました。海堀寅一理事長は、「知・仁・勇」の美徳の体現者であらせられ、学問研究の道への漠然とした不安を抱えていた当時の私に、「青雲の志」のありようを精魂込めて優しく慈愛に満ちた言葉でご教授してくださいました。海堀理事長の無限の深奥を湛えた言説に私は励まされました。海堀理事長の謦咳に接することにより、私は丸42年間、大学専任教員を務めることができました。
藤井 研一さん
私にとっての「大樹深根」
私が海堀奨学生であったのは40年も昔になります。この時以来、頭に焼き付けられた言葉が「大樹深根」です。今の時代、インターネット上に巨大な情報システムが築かれ、誰でも膨大な量の情報を簡単に得られます。便利すぎて、これ無しの生活は考えられません。ただ、情報が多すぎてどれが正しいか迷うこともしばしばです。思うに、こう言った時代だからこそ、「深根」の言葉は重みを増しているのではないでしょうか。インターネットも含め人は営々と知識の「大樹」を築いてきました。この大樹に関わるためには、自分自身の頭で考え判断できる土台を作る必要があります。これこそが「深根」の意味なのだろうと思います。歳をとっても、納得いく知識獲得のための「根」をさらに深く張りたいと思います。新しいことを知るというのは幾つになっても変わらず魅力的ですからね。
谷本 貴史さん
奨学生同志の交流
海堀理事長より土台・基礎(根)を深めることで大きな成果(樹)となる「大樹深根」の考えを教えていただきました。私は大学で木材の物性について研究を行っていたこともあり、縁あって現在朝日ウッドテックで商品開発の仕事に携わっています。学生時代に学んだ知識を活かすことができ、自分の手がけた商品が実際に世の中に出ることに嬉しさを感じています。
また、大学・高校の奨学生との交流の中で、その意識の高さに驚き、自分自身もしっかりしなければならないと感じて大学での研究生活に取り組めました。
平町 隆之さん
理事長との出会い
振り返ってみて、直接的な経済面での支援というのは非常にありがたいものでした。学業、研究に専念できる期間が限られている中で、アルバイトなどで諸費用を工面する時間を最低限に抑えることができ、時間そのものを支援してもらったようなものでした。また、当時の理事長とお話する機会を得ることもできましたが、在学中に就職活動以外での企業との関りが持てたという点で、非常に貴重な体験でした。会社を運営する立場の方と直接会話をする機会があったというのは、自分の中で社会人としてスタートを切る心理的なハードルが下がったように思います。
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